2010年11月29日月曜日

MAMMUT PULSE Barryvoxを購入③

ビーコンの検討②


オルトボックス 3+(スリープラス)と併せて候補に上がったのは、最近ビーコンを購入した方の中でも評判が良く、北陸雪崩の講師の中でも所持率の高い「PIEPS DSP」。
PIEPS DSP

中山建生先生も、「プログラムのバージョンアップ(Ver.6.2)をしたPIEPS DSPは解析速度が格段にアップした」と言われており、
また、ドイツの雑誌でのテストでも高評価を得たというポスターも見たことがあります。
これで決まりか?

しかし、天邪鬼の私が囁きます。
「そんな『みんなが持ってるから』という安易な理由で選ぶの?」と。
さらにデザインが、あまりにもプラスチック。これ、6万5千円もするようには見えない。
確かに人に見せびらかせて楽しむモノでは無いのですが、それでも、ネェ。
あとデザインに関連しますが、捜索時や電源OFF時にプラスチックのバーが本体からはみ出す形になるのもイマイチ納得がいかない。
捜索時に2次雪崩に襲われた際、本体からはみ出したプラスチックバーを叩いて瞬間的に「発信モード」に復帰させる為のデザイン(機能)だと思いますが、それでももう少しなんとかならないものか?
と、機能・性能・操作性と共に大変良いモノである事は頭では納得できるのですが、購買意欲にまで突き刺さってこない訳です。
んー、「PIEPS フリーライド(シングルアンテナデジタルビーコン、単三電池一本駆動)」はカッコいいんだけどな・・・。

PIEPS フリーライド

MAMMUT PULSE Barryvoxを購入④へ続く


2010年11月26日金曜日

MAMMUT PULSE Barryvoxを購入②

ビーコンの検討①

※注意※
以下は、あくまで私がビーコンを選択した経緯であって、私個人の独断と好みと天邪鬼的好奇心に満ち溢れた偏っているであろう考えに基づく判断であって、特定のビーコンを推薦している訳でも、反対にダメだと言っている訳では決して無い事を前提としてお読み下さい。本当にお願いします。


さて、ビーコンを買い換える事を決意しましたが、現在購入できるビーコンは多種多様にあります。
さて何を買おう?
と、そこで自分がビーコンに求める条件を挙げてみました。

1.捜索範囲が広い
2.デジタル3本アンテナである
3.複数捜索が可能
4.電池を複数本使用する
5.できれば安価
6.できればカッコイイ

「4.電池を複数本使用する」という事についての補足が必要ですね。
ただし、私個人が推測で考えた事であることを前提として聞いてください。
ビーコン、それもデジタル3本アンテナの解析をするマイコンを搭載した電子機器の安定動作には、安定した電圧が必要である事は想像に難く有りません。
雪崩捜索時にヤッケから取り出し、寒風にさらされ急激に温度低下をするビーコン。
これが電池1本で駆動しているビーコンでは、この急激な温度低下により電圧降下等を起こす事があるのでは?それによりビーコンの動作が不安定、また動作しないような事があったら?
それが電池複数本での駆動であれば、互いがバックアップして動作してくれる事が期待できます。

ということで、一般的なビーコンに使われている電池の数と、電池の重さを記します。
単三電池×1本駆動:23.5g
単三電池×2本駆動:23.5g×2本=47.0g
単四電池×3本駆動:11.4g×3=34.2g

電池の重量は、電圧の安定性と相関関係あると考えると(電池のシェル部の重さがあるので厳密な比較にはならないし、そもそもこの根拠も勝手な思い込みです)、

単三電池×1本駆動:23.5g
↓45.5%安定している
単四電池×3本駆動:11.4g×3本=34.2g
↓37.4%安定している
単三電池×2本駆動:23.5g×2本=47.0g


以上を踏まえ、カタログを見た時にデザインだけで「欲しい!」と思ったビーコン「オルトボックス 3+」を見てみます。
オルトボックス 3+(スリープラス)

すごくカッコイイビーコンです。
機能も、デジタル3本アンテナ、複数捜索対応は当然、さらに「高度な位置認識によってアンテナの位置を分析し自動的に最高の送信アンテナに切り替えます」という機能も天邪鬼的好奇心を刺激してくれます(推測ですが、一番水平に近いアンテナから信号発信をしてくれる、という機能じゃないかと)。
しかし、電池が単三電池1本である事、さらにこの事と関係すると思われる捜索範囲が約43mとやや狭い事で、選択肢から消えることになりました。
残念・・・。

ビーコンの検討②へ続く

【山行報告】恒例の立山初滑り

日時:11月20日~23日
メンバー:横田、浅瀬、吉野、中村、(野口、梅田:さわわらし)

11月20日(土)晴れ、ドピーカン
朝、真っ暗な立山駅チケット売り場に並び、8:00始発のチケット(40周年記念で4190円が2520円に!)をゲット。
9:40には室堂に到着。
ドピーカンの空!雪を頂く立山!肌を刺す冷気!ウーン、タテヤマーッ!!

10:10 ドピーカンです!
 
4日分の重荷を背負って雷鳥沢へ。
日帰り軽装の、野口・梅田Pが雷鳥沢を登り始めるのを尻目にベース構築。

それでは早速行っときますか。と、約半年ぶりのシールを効かせて雷鳥沢に取り付く。
13:12 雷鳥沢を詰め上げる
途中で、野口・梅田Pが「ひゃほう」と滑り降りてくる。ニコニコですねー。

剣御前小舎から、剣沢を軽く一滑り。
が、見た目に反してモナカとフワ雪のミックス。さらにビンディングの調整不足もあってハデに転けました。

14:02 剣沢をひと滑り
登り返しての雷鳥沢は、シュプールだらけ。そこを時々板をガリッとさせながら滑り下る。

夜はビールとワインとウィスキーで更けていく(ほとんど私が持ち上げたのだぞ)。

18:49 満月に照らされる真砂岳

11月21日(日)晴れ、ドピーカン
晴れ渡った空の下、真砂岳への尾根をガシガシ登る。
2Pで頂上直下に到着。本日は中村さんが室堂に上がってくるので、お迎に行くためここでパーティー分け。
尾根横の日陰のパウダーに気持よくシュプールを刻む。いやっほー♪


横田さん・吉野は真砂岳から内蔵助カールを滑ったそうな。そちらも楽しかったとのこと。
雷鳥荘の手前で中村さんと合流。
「来れると思ってなかったのですごくウレシイです」とはこちらもウレシイ事を言ってくれる。

さて、中村さんはツボ足なので、私も兼用靴にアイゼン、手にはピッケルを装着。
では先ずは足慣らし、と朝登って下ったばかりの真砂岳への尾根に取り付く。
11:47
ここは先輩らしくカッコイイとこみせないとね、とガシガシ登ると途中でバテた。中村さん足強いわ。
13:09 真砂岳から

真砂岳ピストンの予定を、中村さんの歩きがしっかりしてるのと、天気もいいことだし別山~雷鳥沢へと周遊することに。

横田さんは土日で下山し、吉野とはテントで合流。
「立山の夜は寒いぞー」と冬山泊り初体験の中村さんをさんざん脅したが、曇に覆われた立山は暖かかった。


11月22日(月)強風と強雪
天気予報は悪い上、見上げる空にもドンヨリ雲。
奥大日岳へとピストン計画だが、とりあえず行けるところまで行こうか?、と山スキーとワカンとを装着して出発。
途中で稜線が痩せてくる所でしばらく悩む。
「行くべきか、行かざるべきか・・・」
メンバーの力とルートの困難さを考え、行ける&経験を積む事を選択。
「よしっ、ガンバだ」

途中で雲につかまり、降雪が強く、風も強く、どころか強風にバランスを崩しそうにもなりながら、頂上らしき所に到着。
視界が無くてよく分からん。
山は下山するまで終わらないんだからね、とスキーシールはつけたまま慎重に下っていく。

「風が強くて、冬山だーっ!て思いました」(by中村)
これも良い経験になったでしょう。

早々にBCに帰ってきたので、簡単にビーコンと滑落停止の練習。
が寒いので、簡単に形だけ触った感じで終了。こうした練習は繰り返しが大事なんだよ。


11月23日(火)ガスと雪、視界悪
7:07 夜間に20cmほど降った

夜半からの雪は20cm程か?
雷鳥沢を滑ったら気持いいだろうね。と後ろ髪を引かれる思いでBCを撤収。室堂で荷物をデポする。
軽く一の越~立山に行きますか、と出発。

8:16
吉野が4日目でさすがに足に来たようで、途中でギブアップ。
パーティー分けをして吉野はここで下山。

浅瀬・中村で一の越に上がる。
が、ある筈の小屋が無いぞ?とウロウロして、「あれ?ここ浄土山の下?」という事にようやく気付く。
「視界の悪い中を先行者のトレースに従ってロスト」という典型的な『ヤッチャイケナイ事』をやらかしちゃったみたい。
中村さん、いい勉強になった?

ここで浄土山に登る選択肢も考えたが、悪天に視界が阻まれルートが判別出来ず、ここは『勇気ある撤退』とする。

あとは下山して、亀谷温泉(600円)に入って、小矢部川の豚汁定食(900円)を食べて帰る。

2010年11月19日金曜日

MAMMUT PULSE Barryvoxを購入①

ビーコン購入の経緯


長年愛用してきた「アルペンビーコン AB1500」。
最近ではほとんど見ない、1本アンテナのアナログビーコンです。
この無骨な四角形をした国産ビーコンの大きなメリットは、『リチウム電池が使える』という1点。
北陸雪崩講習会でお世話になっている中山先生の意見を取り入れ、リチウム電池を使用する事で長時間発信が可能となっています。
その時間、なんと1500時間!
電池さえ新品であれば、62.5日、なんと2ヶ月もの発信が可能。
通常のアルカリ電池を使用するビーコンが、発信時間200時間程度であることを考えるといかに長時間であるか分かりますね。
さすがMADE IN JAPANです!

といっても熊の冬眠じゃあるまいし2ヶ月も雪の中で生存してる訳はなく。
『最悪、カラダだけでも捜してもらえるかな』といった理由です。
例えば2月に雪崩で埋まったとしても、4月にビーコン捜索して発見されるかも?
そんな事故事例を聞いた事はないのですが、あくまで可能性としてはありでしょう(設計思想としては間違いなくそれを狙ってると思います)。

との思いで長年アルペンビーコンを使用してきましたが、近年、3本アンテナのデジタルビーコンが一般化して来、発信は問題が無くとも、さすがに捜索時間ではテキメンに差が出ます。
「アルペンビーコンも慣れればデジタルと遜色ないよ」と強がってみても、全く歯がたたない。
山行のリーダーとして山に入るからには、「自分のカラダを捜してもらう」よりも、「早く仲間を捜し出す」方がよほど大事となり、
さらに北陸雪崩講習会の講師を仰せつかることになり、そうなると生徒が皆デジタルビーコンを持ってきているのに、講師が1本アンテナのアナログビーコンではそもそも教える内容が違ってきます。

と、そんなこんなの事情からビーコンの買い替えを真剣に考える事に。

浅瀬

「MAMMUT PULSE Barryvoxを購入②」へ続く)

2010年11月13日土曜日

「いまだ下山せず!」宝島文庫 泉康子(著)

猛吹雪の冬山で行方不明になった3人の男たち。懸命にその足跡を追う仲間と家族。やがて浮かび上がる最大の謎…彼らは最も危険な“冬の沢”を下ったのか。それは、なぜ!? 事実を積み重ね、推理を検証して「真実」に迫る、感動のヒューマン・ドキュメント!!


10年以上前の学生時代に読み、衝撃を受けた本。
昨年2009年に「新装版」として再版されたと岳人で読んで、もう一度読みたいと思っていた所、古本屋で見つけて、一気に再読しました。

やはり、同じく衝撃を受けました。
それも学生時代よりも大きく・・・。

遭難に至る遭難記や、一線を危うく逃れた生還記とは全く趣の違うこの書。
「遭難後」に残された者達の心情、苦労、衝突、涙、そして時に仲間同士での笑い(!)などまで余すことなく書かれており、良質な遭難捜索ドキュメンタリーとなっています。
しかし良質な遭難捜索ドキュメンタリーであるということは、「自分達は果たしてこれだけの組織力とエネルギーをかけて事にあたれるのか?」という反問となり自分に返ってきます。
その意味では大変に辛い書でもありました。

山岳会という看板を掲げる以上、「遭難」は常に頭にある課題です。
無論それは「遭難防止」という意味において使われますが、自然という大きな存在の前には、自分達はあまりにチッポケです。
どんなに鍛えても頭は岩より固くならないですし、雪が溶け出す0℃は凍死するには十分過ぎる寒さです、鹿やカモシカのように草を食べて生きながらえる事もできません。



話が逸れましたが、本書は山岳会に籍を置く者はもとより、山に登る人全てに勧めたい良書です。

2010年11月9日火曜日

白山の某岩場

日時:10月2日
メンバー:鮎川、浅瀬
場所:白山の某岩場

昔、某H氏が登ったと云われる白山の某岩場へ。
民家にも近い為、とりあえず「某岩場」とさせていただきます。
駐車場から徒歩+徒渉で5分で取り付き。

遠目にはカチッとした岩に見えましたが、とりついてみるとボロボロ。
リードは落石に注意しながら登らないと危険キマワリなし。
当初狙ったラインはこのボロボロ岩に阻まれて断念。
さらに上部は少々かぶり気味と、かなり悪い。

徒渉は大したことない

パッと見はカチッとした岩に見える

この先がボロボロ。ハーケンもナチプロもダメ

福井の某岩場

日時:10月16日(土)
メンバー:鈴木、下村、浅瀬

遠路はるばる鈴木さんが大阪から来られます。


これは歓迎しないといけませぬ、という事で、前から気になってウズウズしてた、福井県の某岩場に行くことにしました。
「某岩場」などと言うのは勿体ぶってるのでは無く、最近関西のクライマーが新たにルート整備をされており、まだ正式に発表されてないと思われるから。

ドドーン!と波が打ち寄せる音が近く、波しぶきも風にのって飛んでくる。ボルトが錆びるよー。
誰もいないと思ったら先客が、聞くと本日は偵察です、との事。意外と噂で知られてるんですね。
鈴木さんは「こんな波のかぶる岩でボルトが不安だ」とナチプロで。

【山行報告】瑞浪フリー

日時:11月3日
メンバー:高橋、浅瀬
西高東低の時は太平洋岸へ行け!、は北陸の山屋さんの合言葉(?)。
という事で雑穀での岩トレは諦めて瑞浪へ行くことにする。
 
5:00に出発して高速でひとっ走り(東海北陸、東海環状と便利になりました)、9:00に到着。片道約240kmなり。
初めての瑞浪は「スラブとクラックのルートや」と言われた通りの岩場で、北陸には無いもの。
早速アップで取り付いた5.9のスラブで撃沈。「足を信じろ!」と言われても信じられません。「結晶に乗る」と言ってた意味が分かりました。
「新人クラック」で割れ目にも挑戦。ハンドジャムでぶら下がるのはいいけど、文字通り「手も足もでない」。
とまあ何本かトップロープ等で楽しませてもらいました。
 
瑞浪は、車からのアプローチも近く、ロケーションも広く、短め易しめルートもあり、日帰りも可能、となかなか楽しめそうです。
これからの合言葉は、西高東低の時は瑞浪へ行け!ですな。
 

 

セルフレスキュー研究会

セルフレスキュー研究会の報告です。 日時: 平成29年6月10日(土) 場所: 倉ケ岳 メンバー: A瀬、S田、T橋、T原   天気予報では10時から雨予報。 ならばと早朝に岩場に集合し、セルフレスキュー研究会を開催しました。 懸垂のバックアップは、ビレイ...