震災ボランティア

日時:平成23年5月21日~22日
メンバー:計7名 (金沢チーム)鮎川×2、大阪、浅瀬、(福井チーム)3名
活動場所:宮城県本吉郡南三陸町歌津



 今回一泊二日のボランティアで宮城県と岩手県の県境に近い歌津地区に行ってきました。
新聞・TV等で報道される地震・津波被害の映像で、いかに自分が『知ってるつもり』でいたのか、思い知りました。


GWに県のボランティアバスで石巻に行かれた鮎川さんから、「ボランティア行かんけ」とのお誘い。
ずっとボランティアに行きたいと思っていたので、自分たち山屋は力仕事ならしますよ!と、震災ボランティアに参加表明。

20日(金)小矢部川SAで福井チームと合流、ミーティング後22:00出発。
高速道路は、東北自動車道に入るとボランティアに向かう車がいっぱだ。

今回お世話になる『RQ』の現地本部(宮城県登米市)に入り、「歌津地区に行って欲しい」と指示を受けて移動。
歌津に向かう道中、さっきまで普通に走っていた道路の脇に、電柱が倒れている。
「え?これ津波で倒されたん??」
もちろん海などまだまだ見えない。
「こんなところまで津波が襲ったのか!」と愕然。
歌津に近づくにつれ、津波によりなぎ倒された町並・港湾・道路・線路が目前に拡がる。
いや、津波が全て飲み込んだ後の泥田が拡がるばかりだ・・・。

9:00 歌津のボランティアセンター着
「道路脇の津波の漂着物を片付けて欲しい」
え、泥かきじゃないんだ。
「皆さんの心の復興の為にも、普段目にする箇所をキレイにするのも大事なんです」

基本的に2日間、山の斜面を上り下りし、木の上に引っかかった漂着物を片付けし、時に写真やハガキなど『思い出の品』を回収する。
作業を終えて振り返ると、漂着物で溢れた山肌や道路がキレイになった事が分かる。
確かに、ポッと来た我々でも片付いた道路を見ると復興に向けて少し歩みが進んでいることを実感する。
きっとこうした積み重ねが『心の復興』に繋がっていくのだろう。小さくともそのお手伝いが出来た事を素直に嬉しく思う。

ボランティアセンターも、同じくボランティアで集まった方々の運営で手作り生活改善中で、我々もイスを製作し、道路砂利をひき、雨溝を掘って協力する。

他にも、『思い出の写真』をクリーニングする班を立ち上げ、ボランティアセンター運営(総務、食事)のお手伝いなど、手探りの中、力と知恵をだしあって運営している様子。

ボランティアに行く前は、「我々に出来る事はせいぜい力仕事くらいだ」と思っていたが、実際に行ってみるとボランティアの仕事は雑種多彩で、誰もが何かしら出来る事がきっとある。

そしてボランティアの人も言っていたが「とにかく一度現地を見て欲しい」と思う。

RQホームページ
http://www.rq-center.net/



車中から撮影した津波被害の跡です。
被災した地は、沢山の方々が生活をしていた土地であり、そして今なお多くの行方不明者がいます。
そのような地であまりに無遠慮に撮影する姿を、そこに住む方々がどのような感情で見ているか想像して欲しい、と言われました。また実際にトラブルもあったそうです。
皆さん、気をつけましょう。ここは決して観光地ではないのです。

 歌津地区のボランティアセンター