【山行報告】白山系 大日沢右支流 沢登り

日時:平成23年7月23日
メンバー:浅瀬、福島、中村

「沢いきたいです」という沢初級メンバー2人。さてどこに行こう?
大日周辺でどこか・・・、ピコーン!
そうだ、大日沢の右支流にドーンとでかい滝がかかってたよな、そんなに難しく無さそうで、前から気になってぞ。

石川県の、いや日本の沢の生き字引(?)と崇められる青島さんに情報を聞いてみると、「登ったという情報は知らない」との事。
これはますます興味がそそられます。

真砂集落は7月3日の会間交流沢登りでも来たばかり。
曇り空の下、準備を整えて入渓。
小滝やナメ滝などを越えて、トントンと調子よく進んでいく。
ヘツリに失敗してドボン
ノーザイルで小滝を越えます

いよいよh=790右支流滝とご対面。
記憶では40~50mくらいと思ったが・・・、あれ?20mちょいくらいか?
見上げる滝は、記憶よりも低いぞ。
「浅瀬さん、この間来たばかりじゃないですか」
とちょっとあきられ顔。
いや、でもきっと面白いって。(アセアセ・・)

まあ寝てるし、ホールドもリスもありそう。
カムまで持ってきたけど、いらんでしょ、とザックの中のまま。
h=790の右支流大滝。下から見えないが、上部左にもう1段あり。2段35m
 登りやすい所を拾っていくと、上部で一箇所ちょっとホールドの乏しい箇所にぶつかる。
足下に打ったハーケンを信じ、フリクションで越える。
50mザイルの長さを考えて、2段滝中間でピッチを切る。
ここまで高さで28mくらいか。
2人もフォローで上がってきてもらい、中村さんにはそのまま2段滝の上(7m)まで行ってもらう。
まあ2段35mというのが私の見立てです。
フォローもちょっといやらしい
ここで立木支点にとった120cmシュリンゲを回収し忘れてしまった(ToT)。
気に入ってたのに・・・


支流滝は越えたが、この先は等高線線が混んでくる。
油断ならない未知の世界に突入である。
小滝や、シャワー滝など要所要所でザイルを出して越えていく。
上部もいい雰囲気。ただし源頭部は立ってきますよ
 紛らわしい二股では地形図とコンパスで方向修正。
「沢の源頭部で間違えると、とんでもない所にでるからね」

上部で急なスラブにぶつかり、正面突破はムリと判断し、支尾根に上がる。
あとは藪をこぐのみ、ひたすら漕ぐのみ、汗ドロになりながら漕ぐのみ!
「登山道まだですかー!」

だべっとした地形を延々と藪漕ぎ。
登山道に出た時には、皆で「ヤッター」と歓声を上げて、自然と握手を交わす。
疲れましたねー、あとは登山道を駆け下るのみ。

GPSデータより。源頭部の藪漕ぎが長かった・・・