冬山の準備(シュラフを洗濯)

やっと山に雪が降ってくれました。
ようやく冬山シーズンです。

ふと思い立って、シュラフとダウンジャケットを洗濯してみました。
シュラフは、一昔前の
「モンベル アルパイン#2」
600フィルパワーのダウン(と記憶)が540g。
ややスペックに見劣りするように見えますが、まあ冬山で問題なく眠れてるのでまだまだ現役続行してもらいます。


ダウンジャケットは一昔前の「PAINE」です。
ロフトがすっかり減ってしまって現役引退させたモノですが、洗濯して復活してくれれば下界で使います。

ダウン用洗剤 Granger's DOWN CLEANER
ダウン用撥水剤 NST down proof
共に近所の好日山荘で購入しました。

お風呂に洗剤を投入して、足で押し洗い。
シュラフからなかなかエアが抜けてくれなくて一苦労。
しかし「エアが抜けない」という事はそれなりに撥水をしてくれているという事で、思ったより性能は保持されてるのでは?
しかしここまできては後戻り出来るはずも無く、ジャバジャバ。
水の濁りもこの程度。思ったよりも汚くないな、というのが感想。

丁寧にすすぎを2回行い、洗剤を洗い流します。
そして先ほどの撥水剤を入れて、同様にもみ洗いをしてすすぎ×2回。
水を押し出すようにして脱水をします。

洗濯機で脱水をかけ、近所のコインランドリーで15分間乾燥。


おー、ふわふわです!
写真では分かりづらいですが、明らかに軽い。
ロフトが回復して嵩が増えました。

長く使ったダウンが、寒くなってきたなぁと思ったら、一度洗濯してみる価値はあると思います。


~閑話休題~
寝袋について独り言を。
最近のダウンシュラフは700フィルパワーや800フィルパワーなど高性能化、軽量化が進んでます。
またfinetrackの化繊シュラフなど、新商品には新しい試みがあって色々とカタログを観ていると欲しくなってきますね。

私の冬用シュラフで、購入の選択時にイイと思った機能があります。
それは「ファスナーが無い」という事。
ファスナーを省くことで軽量化やファスナー部からの熱逃げ軽減が期待できる事、何より使わない機能は外すという潔さに強烈に惹かれました。
冬山のシュラフ使用では熱を逃さないように工夫はしても、反対にファスナーを開けて温度調節をしたいという事態が私には想像しずらいのです。

 
この一昔前の私の冬用シュラフにあった便利機能「ファスナーが無い」に関しては、モンベルはその後、ファスナーを採用するようになってしまいました。
メーカーサイトでは、「購入時にファスナーを左右選べ連結が可能」と謳っています。
確かにこれは一つの考え方ではありますが、その時のパートナーがたまたまモンベルを使っていてさらに左・右と揃っている、なんて事は確率的に低いように思います(ご夫婦など決まったパートナーで登山される方には確かにメリットがあると思います)。
また3シーズン用には温度調節用にファスナーを採用する事は当然アリだと思います。

冬山用シュラフについては、ファスナーは全く無用の長物に成り下がってしまう、とは言いすぎでしょうか。
他メーカーなどでファスナーの無いモデルをラインナップしている所もありますので、やはり一定の需要はあるのでしょう。
寝袋の購入を検討する際には、ダウン性能や収納サイズ、重量、快適使用温度などのスペックも大変に重要ですが、ファスナーについても自分自身が必要としているのか否かも考えてみてはいかがでしょうか。