【訓練】北陸地区雪崩講習会

日時:2015年2月14・15日
場所:立山山麓スキー場・立山少年自然の家

恒例の「北陸地区雪崩講習会」に講師スタッフとして参加してきました。
参加者は、
 受講生 36名
 講師スタッフ 17名
の大所帯となりました。

1日目
朝、立山山麓スキー場にて開講式。
スキー場レストハウスの屋根下をお借りして開講式
そしてそれぞれ班に分かれて、講習を実施します。
私(A瀬)は、山スキークラスを担当(なので以下は私のクラスの話)。

最初レストハウスにて、本日の講習内容を資料を用いて簡単な座学。
・山スキーでの行動
・雪崩地形
・雪崩のリスク判断
などを簡単にお話。
「今日はこの内容を頭に入れて行動をしましょう。」
(丁度この時、上部リフトが止まっていて他のクラスはトップに上がれず難儀したそうです。)

それから1本目のリフトに乗りゲレンデ中間まで移動。
ここから、ゲレンデを雪崩地形とみなして行動します。
スキー場の滑走者に気をつけながら・・・
1人づつトラバースします。

気温が低く雪が良かったです
安全地帯をパーティーで共有して行動します。

旧・金山ゲレンデの入り口には「講習会実施」の看板を設置してあります。
基礎コースの方々。丁度お昼休憩中。

山スキーでの行動判断をした後は、閉鎖されている旧金山ゲレンデへ移動します。

すでに基礎コースの方々で立派な雪面断面観察用のピットが掘られています。
今年は雪が多く、頂上付近で320cmの積雪深がありました。
断面観察をします。
今年からの取り組みとして、断面観察と合わせて「積雪断面観察図」を作成する事をカリキュラムに入れました。
そのためか皆さん真剣に雪を見てます。

そして基礎コースの復習として、「ショベルコンプレッションテスト」と「スキージャンプテスト」を実施しました。

これにて本日の実技講習は終了です。
ゲレンデに降りて、立山少年自然の家に向かいます。

食事とお風呂の後は座学です。
眠い?そんな悠長な事は言わせませんよ!
事前課題(宿題)について学んできた事を、一人ひとり意見を言ってもらいます。
そして、断面観察で見た結果を、「積雪断面観察図」に記載します。
(これが難しいです)

そして21:00からは、懇親会です。
楽しく皆で語り合いました!
これは最後の〆、一本締め。
会員や一般の方など、色々な方々が参加されていて、そんな方々と交流できるというのも、結構楽しみだったりします。


2日目
立山少年自然の家の付近で、「セルフレスキュー(コンパニオンレスキュー)」について学びます。

最初にビーコン操作についての復習。
特にクロス法は、身体が覚えるまでやって下さい!

そしてパーティーで仲間が雪崩に巻き込まれたとの想定で、セルフレスキューについて学びます。
最初に何を確認するべきか、どのような行動をとるべきか、どのような点を注意するべきか、掘り出しの技術は、等など。

実際の事故現場では、訓練でできた事の1/10も出来ません。
繰り返し訓練を行い、頭に叩き込み、身体で覚える事なのです。


と、そんなこんなで2日間の「北陸地区雪崩講習会」は無事に事故もなく終了できました。
参加された方、また講師スタッフの皆さん、どうもお疲れ様でした。

以上