【山行報告】白山アプローチ敗退

白山はどこも林道が長い事もあって、アプローチを妨げられている。
それが静かな白山の良さではあるのだけれど、もう少しなんとかならないか?と考えてアプローチルートの開拓(?)を目指し、細谷川左岸林道を行ってきました。
そして、結果は…。

日時:2015年2月7日(土)
山域:白山
メンバー:A瀬(単独)
本日は林道の長い白山を目指す体力勝負な山行!
しかしそんな当日昼、会社で400ml献血をしてしまう。体力が持つかなー?

仕事を終えて準備をして、白峰に向かう。
気温は高く、-1℃くらい。
1:40 月明かりで歩きやすい林道を、独り、スキーを履いて出発。


3時頃、雲が晴れて放射冷却で寒くなってきた為、羽毛服とオーバー手袋までする。
それでも寒い、そして猛烈に眠い。献血の影響か?
 ダメ、我慢できない、と道端にザックとマットを敷いてゴロンと横になる。
どれだけ眠ったのか、足先が冷たくて目が覚める。もう陽が昇ってしまった。


7:20 計画よりも遅れて市の瀬に。

ここから先は、記録未見・地形図に記載の無い細谷川左岸林道を使って別当出合に向かう。
と言ってもgoogleMAPの航空写真で道は確認してあるし、さらに夏期には多くのトラックが行き来しているのを見ているので、通行できる事は間違い無い(筈)。
このルートのメリットは、『カシミール』で調べた道のりが約4kmと、
通常のルート(約6km)に比べ2km短縮できる事。これは大きい!
谷沿いに白山を望める。イイね!


結論から言うと、柳又谷左岸林道は、川沿いに進むルートで迷いにくく、危険箇所も無く素直なルート。
さらに谷筋から白山が観える為、テンションが上がる。
しかし、橋を2回渡る時と、堰堤を越える所などで道に小さなアップダウンがあって、スキーでの下りには適していない。
これは通常のルートの方がいいだろうなー。

別当出合の対岸に到着。
別当出合の吊橋が見える

先ず、赤谷にかかる橋を渡る。
すぐに柳谷川を渡る橋(別当出合の駐車場に渡る橋)があるが、これはスルー。
航空写真でもう少し上流にも橋がある事を確認してあるので、それを目指す。
上手く行けば、吊り橋を渡らずに砂防新道の尾根に取りつけるのでは。

「橋が無い!」
堰堤を越えて上流に向かって行くと、橋桁と対岸の林道は見えるものの橋が無い!
どうやら冬場は橋が落とされているようだ。
柳谷川に渡る橋の桁


しばらくショックで座り込みましたよ。
さてどうしよう?
うたた寝のタイムロスなどもあって、既に時間は押している。
せめて甚之介避難小屋まで行けるかな?、と考えていたが肝心の橋は無い。
スノーブリッジで渡れない事も無いが、そうすると帰りで難儀しそう。
というよりも橋が無い事が判明した時点でこのルート取りは「ナシ」な訳で、無理する位なら素直なルート取りをするべき。
googleMAP(航空写真)より

「帰るか」
真っ白な白山に背を向け、シールを剥がしてトレースを使って帰る。
市の瀬から先はスキーが滑らずに、難儀しながら、ヘトヘトになって白峰に帰着。

このアプローチルートは、結論として使い勝手はあまりヨロシクない、という事が分かった事が収穫かな。
GPSロガーの電池切れのため、林道を適当に記載してます。

報告:A瀬