【山行報告】利根川・湯桧曽川本谷

お盆休みに行ってきた沢の報告です。

山域:利根川・湯檜曽川本谷
日程:2015年8月15~16日(前夜発)
メンバー:A瀬、U島、S田
当初予定は奥只見の恋ノ岐川だったが、この時期、メジロアブの餌食になること必至との情報に恐れをなし、以前、女性隊で遡行して楽しかった上越のメジャールート湯檜曽川本谷に計画変更。
ほぼ好天に恵まれ、虫に刺されることもなく、清涼感溢れる美渓を楽しんできました。

初日、時間がかかりそうなので、最初の魚止めの滝から続くゴルジュは巻く。
美しいトロ場を過ぎるとしょっぱなの見どころ、十字峡。
若干水量少な目でヒョングリの滝の空中放水はちょっとショボかった。
それでも抱き返り沢は迫力あり。
ここで上半身裸でボルダリングに勤しむ若者パーティーに出会う。人気ルートのはずだが、沢の中で出会った唯一のパーティーであった。
以前は一瞬突撃にひるんでしまった瀑水裏くぐりは、一瞬視界が遮られ、息も詰まるが、勝手知ったる今回はバシャバシャ突っ込める。
ここが私にとって一番のエキサイティングゾーンかな? 他の二人もかなり興奮気味。
核心ともいえる赤茶けた二段滝の上段はA瀬リード。
出だしがちょっといやらしいが、丁度いいところに残置ハーケンあり。
水飛沫を上げる迫力の40m大滝の二段目もロープ使用だが、ここも残置ハーケンあり。
大滝を過ぎるとバランスのとれたきれいな滝がなおも続き、ナメ床をヒタヒタ進むと谷は徐々に源頭の様相を呈してくる。
テン場の二俣はいい感じの草の上で快適そのもの。
なかなか火のつきにくい木にA瀬がうまく着火してくれ、心癒される焚火を楽しんだ。
時折ガスが晴れると満天の星が望め、我々だけの静かな一夜を過ごす。
夜明け前にパラついた雨がタープを濡らすが、ほどなく上がる。

翌16日、快適に小滝群を越え、少し笹がうるさい踏み跡を辿り、最後は絵になるきれいな草原から朝日岳へ。
さて、実はここからが最後の核心。
結局4時間以上かかって白毛門の登山口まで下るが、なかなかの急勾配で、かなり足に来た。
下山後は、ふれあい交流館のお風呂で汗を流し、「桑屋」の石焼カレーを堪能し、帰沢。

最近あまり山に入っておらず、私自身は不安感もあったが、今日は心地よい筋肉痛を感じながら、やっぱり山で過ごすのはいいなと再認識した久々の泊まりの沢でした。

報告:S田