【山行報告】北ア 白馬乗鞍岳(パウダー合宿)

【山行日】2016年1月9・10日
【山域】北ア 栂池自然園~白馬乗鞍岳
【メンバー】A瀬、H三、H木(チャムラン)、H多(チャムラン)、Mみ(チャムラン)

すでに恒例となりつつある1月三連休のパウダー&焼き肉合宿。
史上最も雪が少ないと言われる2015-2016年シーズンは、黒姫に行くか直前まで悩み、結局白馬乗鞍でテント泊しました。
今年は焼き肉なし。

1月9日 晴れ
ようやく降った雪で、栂池スキー場ゲレンデはようやく営業を開始したらしい。
天気は晴れ、天狗原までの林道は既にツアー客が途切れることなく、我々も後方に加わる。何か外人多い。


そしらぬ顔でロープウェイ駅に宿泊用荷物をデポ。
トレーズでギタギタの白馬乗鞍方面をやめ、誰もいない自然園に足を向ける。
だだっ広い雪原を歩くうちようやく合宿が始まった気がしてきた。
自然園の沢を渡るスノーブリッジを探してウロウロしたりシールトラブルやらあり時間がとられる。
自然園を抜けた後は、船越の頭直下の大斜面をはるかに、頭の中でラインを描きながらラッセルに汗を流す。
左手に八方尾根。天気も景色も最高によろしい。



午後3時前、高度約2300メートル付近でラッセル終了。
シールを剥いでCT、そこそこ安定だが重く、深い。
と、ドロップ直前に船越の頭から滑り込んだ3人に先を越される。
微妙な気持ちで落とした斜面、一瞬の解放の後、深雪にはまり板が止まる。


あとは、押したり漕いだり苦しんでテント場へ。
夜は、ワインとチャムラン特製(?)とり野菜みそ。

1月10日 荒天
薄餅に具をのせた餅ピザを食べ、日の出と共に白馬乗鞍一番乗りを目指して出発。
一晩降り続いた雪でトレースは消滅。今日は苦労しない予定が、やっぱり交代でラッセルに励むことになる。


天狗原からは乗鞍岳東面がよく見える。
左の尾根から山頂目指し取りついたまでが吉。
高度が上がるに連れて風雪が増していき、ホワイトアウトの向こうに最後尾が霞んで見えなくなる。
風が強まり、山頂手前の乗越の途中でいきなり強風と濃ガスとウィンドウクラスに阻まれ、メンバーの足が止まる。新年早々『凶』。

待ってる間にもかなり体力を減らし、晴天であればルンルン気分で着いたであろう山頂に倍以上の時間がかかり、視界の無い岩場で一瞬ロストし、岩影でツェルトまで取り出してしまう。
GPSとコンパスと地図を駆使して滑る東面を探り、板を履いてガスの晴れ間を祈る。

もうダメかと思った直後、足元から天狗原までサーッとガスが晴れていく!
えいっ!と全員で斜面に飛び込んだ。
ご褒美は一瞬だが、もう満足。
天狗原を横切って行くと、真っ白な雷鳥が足元から飛び出してきてビックリ。

天狗原直下をサクッと滑り、ベースに帰着。
もういいかー、体も冷えきったし温泉に入りたいなー、と里心がついたメンバーの意見が一致。
もう帰ろう。

雪の少なくところどころ地面が露出した栂池スキー場をヨロヨロ滑って下山。