【山行報告】 北穂高岳・東稜

北穂高岳を東稜から登ってきました。



日時:平成29年5月27日(土)~28日(日)
山域:北アルプス・北穂高岳
メンバー:T原、他2

天気予報では、土曜日はあまり良くない予報だったが、行ってみれば快晴。
初日は涸沢までだが、横尾までの3時間が煩わしい。
本谷橋からは雪だったが、ツボ足で登る。ここからザックが重く感じ始める。
涸沢のテントは20張程度。雪面がデコボコで、なるべく良さそうな所を選んで整地する。テントを張って少し昼寝してしまった。
テン場から明日のルートを確認。遠くからでもトレースが見える。東稜取付きの下見をしているパーティーも見えた。

二日目は3時出発。空が澄んで星が綺麗。天の川も見えた。
ヘッデンで歩き、取付き辺りで夜が明け始め、ルートが見えてきた。前穂・奥穂もモルゲンロートに染まる。東稜へ取り付き、稜線付近まで登ると、下に後続パーティが見えた。少し急ぐ。
稜線に乗り、ここから本番。ほどなく雪稜から岩稜になり、アイゼンを減らす。核心の、通称「ゴジラの背中」は北穂沢側が切れ落ちている。これが怖くなければ、技術的にもまったく問題無し。難なくこなしてしばらく行くと、10数mほどクライムダウン。雪が付いていてステップもあり、懸垂せずに済んだ。コルに降り立ち一安心。結局ロープは使わなかった。
北穂山頂に向けて、雪稜を登る。標高が高いせいか、息があがる。
北穂高小屋のテラスに到着。メンバー同士握手して無事を喜び合う。
山頂は大展望。北アルプスのほとんどの山、富士山、南ア、白山も見渡せた。

下りは北穂沢を下降。予定時刻より大幅に早く降りれたので、涸沢ヒュッテのテラスで一服。「あんな所を歩いて来たんだな~」と、感慨深く山を見上げる。